【終戦間際の不思議な話】2本ある【カミカゼ特攻隊員の奇跡の生還】

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終戦記念日なのでカミカゼ特攻隊員の不思議で奇跡の生還をお話しします。


オカルトじゃないけど、不思議な話。

確か中学二年のときだった。
学校から帰宅すると父親と山口さんが何か笑顔で話していた。

山口さんは60ほどのやせ形で五分刈りの、いつもニコニコしていた父の仕事仲間であった。
あまりに楽しそうな会話だったので、私は「何を話しているの?」と聞いた。

山口さんはにこやかに話し始めた。

ボクは、戦争中ゼロ戦のりだったんだよ。
日本の戦局も次第に悪くなり、終戦間際に特攻隊として特攻命令が来たんだ。
作戦は、沖縄方面のとある海域に米軍の艦隊が集結しているとの情報に基づき、その艦隊に特効攻撃をするものだった。
そして出発の当日、ゼロ戦に片道だけの燃料をつみ出発した。
目的の海域に到着して米軍の艦隊を探したが、どうにも見つからない。
何度も旋回し、高度をとって探索したが敵艦船の影も形も無い。
捜索をしているうちにゼロ戦の燃料も無くなり、何も無い大海原に着水した。
このとき、死を覚悟したそうだ。
ところが、着水してしばらくすると、なんと、着水したすぐ側に日本の潜水艦が浮上してきた。
イ号潜水艦だった。
特攻攻撃を支援するために当該海域にて敵艦隊を捜索していたのだ。
ボクは、潜水艦に助けられた。
まだ沈んでなかったゼロ戦は、イ号潜水艦の大型フックに引っかけ基地へと帰還することが出来た。

命拾いしたボクは、航空隊の基地に戻って何日かすると再び特攻命令が来て出撃した。前回同様片道燃料のみで出発したが、やはり目的の海域に敵船影は認められなかった。
後で分かったことだが、前夜に敵艦隊は当該海域から移動していたそうだ。
ボクは再び海面に着水して今度は本当に死を覚悟した。
が、なんとこの時も前回同様イ号潜水艦が浮上してきて命を助けられた。

再び基地に戻ったが、もう二度と特攻命令は出なかった。
終戦を迎えたからである。

この話を聞いた私は、本当に不思議なこともあるものだとびっくりした。

そして山口さんは、私の目の前に彼の左手を開いて見せてこう言った。

「ボクはね。手相の生命線が2本あるんだよ。たぶん、行って帰ってくる運命の手相だとおもう・・」と明るく笑っていた。


出典:https://youtu.be/6g02EojR8Mc


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